お天気に恵まれ、卒業生全員そろって卒業式の日を迎えることができました。始まるギリギリまで歌の練習をし、少し緊張しながら本番を迎え・・・3人らしい良い式となりました。3人が別々の道を進むことになります。自分を大切に、あなたたちらしく突き進んでいってください。応援しています!

平成29年度「答辞」より一部抜粋

2015年4月。僕はただ一人の新入生として、豊島中学校に入学をし

ました。期待と不安が入り交じる中、先輩達の背中を追いかけながら、毎日の授業や部活動、そして豊島中ソーランの練習に取り組んだ日々。中学校生活についていくのに必死だったことを思い出します。

このまま一人で、中学校生活を送っていくのだろうか。そんなことを思っていたときに、2学期に一人、3学期にまた一人なかまが増え、僕たち三人での中学校生活がようやく始まりました。一人より二人、二人より三人で活動することは、僕にとってとても充実し、楽しい学校生活となりました。

豊翔会では、劇を通して豊島の魅力を伝えることが恒例となってきました。演じることを通して、個性を発揮し、自分らしさを表現することができました。そして、毎日練習をした楽器演奏。うまくできず、あきらめたり、ごまかしたりしたくなりましたが、みんなで声をかけ合いながら無事に演奏しきることができ、大きな自信につながりました。

三人がそれぞれに、悩んだり苦しんだりすることの多かった三年間でした。しかし、この3年間に経験したり感じたりしたことは、将来の豊かな自分を作るためのものなのだと思います。一人ひとりの力だけでは立ち上がることはできませんでした。本当にたくさんの方の支えによって僕たちは今ここにいます。

在校生の皆さん。頼りない僕たちについてきてくれてありがとうございました。皆さんがしっかりと支えてくれたから、僕たちは安心して先頭に立つことができました。これからは皆さんの番です。豊島中学校をどうぞよろしくお願いします。

いつも温かく見守ってくださった先生方。反抗したり、消極的になったりした僕たちに対して、先生方はしっかりと話を聞いてくださったり、時にはそっと見守ってくださったりしました。関わっていただいたすべての先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

そして、家族の皆さん。苦労をかけてばかりでしたが、ここまで僕たちを育ててくれてありがとうございました。一番身近な存在だからこそ、一番大切にしないといけないのに、全身で受け止めてくれる家族の温かさに、いろんな形で甘えてしまう僕たちがいました。少しずつ大人に近づいていこうと思います。そして、自分の良いところを見つけ、伸ばしていきたいと思います。これからもどうか優しく応援していてください。

最後に、Rちゃん、Aちゃん。入学したときは一人で、どうなるかと思っていました。小学校のときのように、中学校生活を三人で一緒に過ごすことができて嬉しかった。お互いにぶつかることもあったけど、RちゃんやAちゃんがいてくれたから、僕は前を向くことができました。本当にありがとう。これからはそれぞれの道を進んでいくことになるけれど、いつまでもよろしく。

いよいよ別れのときです。僕たちは、この豊島中学校での思い出を胸に、新たな一歩を踏み出します。三人がそれぞれ選んだ道から逃げ出さずに、自分達らしく歩んでいきます。