台風の影響で1日遅れで始まった五色台集団宿泊学習も無事に終わり、生徒たちは日曜日に開催される校内文化祭に向けて、一生懸命練習に励んでいます。疲れを見せる様子もなくがんばる姿に、引率した私たちも励まされています。
宿泊学習を終えて、1・2年生合同朝の会では、お互いに気付いた相手の良いところをカードにして渡しました。カードを渡した後の教室があたたかな雰囲気になったのは言うまでもありません。
集団宿泊学習中に行われた反省会の中で、「残りの5か月のうちに、先輩になる準備をする」「後輩のお手本になれるようになりたい」「全校生を引っ張るリーダーとして成長したい」という声が生徒の中から出てきました。そのために自分たちに何ができるか試行錯誤しながら生活している生徒たちの様子を見て、集団宿泊学習で得たものの大きさを感じています。個人での動きが目立った1日目。集団としてこれではだめだ、と一人一人が認識し、言葉のキャッチボールや返事、あいさつなどで意思表示をし始めた2日目。動きはもちろん、生徒たちの表情も大きく変わりました。
カレー作りでは用具係として最後までていねいに用具を拭いていたMさん。みんなのご飯とカレーをおいしく仕上げるために、煙にも負けずかまどを守ってくれたNさん。室長や食事係としててきぱきと行動しただけでなく、スタンツでは輝きを放っていたKさん。細やかな気配りと優しい笑顔でみんなを支え、食事を作ってくれる家族のありがたさに気付けたAさん。天体観測では誰よりも興味津々で、みんなに星の名前を教えていたJさん。2年生としてみんなを引っ張るのはもちろん、五色台の先生方との出会いや会話も大切にできたAさん。小さな集団ですが、一人一人が温かさと前向きさをもった集団です。3年生が卒業するまでの数か月、一回りも二回りも成長することを期待しています。
(1・2年担任)