晴天に恵まれ、平成28年度卒業式が行われました。岡下校長より卒業生3名、一人ひとりに卒業証書が手渡されました。たくさんの方々から祝福の言葉を頂きました。そして、在校生の「時を越えて」、卒業生の「YELL」の合唱にそれぞれの気持ちが込められた素敵な時間を共有することができました。
平成28年度「答辞」より一部抜粋
二〇一四年四月。満開の桜と暖かな春の日差しの中、少し大きめの制服に身を包み、期待と不安を胸に私たち三人はこの豊島中学校に入学しました。「いつも笑顔いっぱいで、頼りになる先輩のようになりたい」と上級生の背中を必死に追いかけていました。
後輩ができ、お手本にならなくてはというプレッシャーに押しつぶされそうだった二年生。一人ひとりがたくさんの役割を果たさなくてはならず、「なんで私が」と思うこともありました。しかし、全部を全力でやろうと決めた時、大きな力を発揮することができました。
三年生になってすぐ、東京へ修学旅行に行きました。さすが首都、東京。建物の高さも、人の多さも想像以上でした。国会議事堂や第五福竜丸を見学し、政治や平和について考えることができました。みんなで周ろうと約束していたディズニーシーでは、三人で手をつないで、絶叫マシーンに乗りました。帰る時が近づき、帰りたくないと思いました。三人だからこその最高の二泊三日となりました。
自信がなく、何をする時も「無理です」と言ってしまっていた一年生。自分の役割を考え、周りのことが見え始めた二年生。そして自ら判断し行動できるようになった三年生。正直今でも憧れた「先輩」のようになれているか分かりません。しかし、私たちがしてきたことが誰かのためになり、繋がっていくことを信じています。
在校生の皆さん。学校生活や部活動を通して互いに成長できた日々でした。これからは皆さんがこの豊島中学校の顔となり、伝統を受け継ぎ、さらによりよい豊島中学校を築いていってください。皆さんの努力が実を結ぶことを心から願っています。今まで私たちを見守り、支えてくださった先生方、本当にありがとうございました。先生方との出会いがあって、今の私たちがいます。三年間、お世話になったすべての先生方に感謝したいと思います。
そして、お父さん、お母さん。十五年間誰よりも長い時間を共に過ごし、最大限の愛情を注いでくれました。運動会で一緒に走るとき照れていたけれど、実はすごくうれしくて楽しかったです。幼かったわたしたち、ちょっぴり大きくなったでしょうか。たくさんの心配をかけていた私たちが、こうして卒業を迎えられるのも家族の温かい支えがあったからです。まだまだ未熟な私たちですが、それぞれの夢に向かって努力することを約束します。私たちを生んでくれて、そして、ここまで育ててくれてありがとう。これからも優しく見守っていてください。
最後に、いつも一緒二人。ずっと、何をするにも一緒で、三人でいるのが当たり前でした。個性豊かな三人だからこそ助け合い、支えあうとことができました。時々ぶつかることもあったけど、私は、二人と一緒だったからこそ、頑張ることができました。いつも素直になれずにごめんね。そばにいてくれてありがとう。
思い出多き、豊島中学校。私たちにとって大切な、たいせつな母校。この母校での思い出を胸に、これから私たちは、いつまでも三人らしく頑張っていきます。
3年間はあっという間の時間でした。今もまだ、卒業した時間がありません。きっと来週、3年間続いた朝の会がないことで実感できるのかもしれません。
式の間に三人をみていると、笑顔になりました。楽しかった日々を思い出していたからでしょうか。最後まで笑え合えたのが本当に今年の卒業生だ と感じました。本当に楽しい時間をありがとう。これから先、3人の進む道が明るく、幸せなものでありますように心から願っています。
(3年 学級担任)